心の音に導かれ
流れ落ちる星のような
一瞬の出来事を
小瓶に入れて
いつまでも胸に
灯して生きてゆく
波止場につく小舟は
ぱたぱたと波音をたてる
風は、月明かりに照らされた水面を走り抜け
やがて月へとのぼってゆく
まるで陽だまりの中を
私は泳いでいる
きらきらと輝く水面へ
頬を添えるように